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2023凱旋門賞:日本馬スルーセブンシーズの挑戦を現地観戦!

パリロンシャン競馬場

ヨーロッパ最高峰の競馬、凱旋門賞は毎年10月の第一日曜日に開催されます。この伝統あるレースは、世界で最も賞金額が高い芝の競走であり、2400メートルの距離を勾配のある厳しいコースで争われます。特に、日本の競馬場にはない10メートルの長い上り坂が、このレースの大きな特徴です。2023年の総賞金は500万ユーロ、約8億円に達し、円安ユーロ高の影響でその価値はさらに高まりました。

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パリロンシャン競馬場

パリロンシャン競馬場では、清々しい青空の下、活気に満ちた迎えがありました。会場入口でチケットを提示し、ゲートを抜けると、階段では旗を振り踊る数人のスタッフたちが楽しい雰囲気で出迎えてくれます。

銅像:Gladiateur

階段を上がると、その先にはフランスの名馬Gladiateur(グラウディアトゥール)の銅像が立っていて、訪れる全ての人がこの名馬を目にします。

このGladiateur(グラウディアトゥール)とは、イギリスの3冠(2000ギニー、イギリスダービー、セントレジャーステークス)+パリ大賞典を制したフランスの名馬です。

VIPラウンジ

ラウンジでは、まだ第一レースが始まる前から、様々な人々が社交の場として食事を楽しんでいました。馬主や関係者が多く、一般の人には少々敷居が高く感じます。

場内には、大きな帽子を斜めに被った女性や、スーツ姿の男性が目立ち、ドレスコードが守られた上品な装いが印象的です。

公式パンフレットを任意で5ユーロで購入することで、全体のレーススケジュールや馬の戦績、解説を確認してレースへ没入することも出来ます。

公式パンフレットに掲載された凱旋門賞の総賞金500万ユーロという金額は、他のレースと比べて大きな違いがありました。

 凱旋門賞の第四レースが近づくにつれて、お客さんの数は増え続け、メインレースが始まる頃には会場はその日の最高の人出を記録しました。

パリロンシャン競馬場:服装

パリロンシャン競馬場では、一般的に男性はスーツやジャケットを着用することが多く、来場者の約8割がこのような正装をしています。しかし、ご年配の方々の中にはもっとカジュアルな服装で楽しむ人も見られます。

女性の場合は、ドレスとハットが一般的です。どちらもエレガントかつ上品なスタイルが好まれます。特に、ご年配の女性の中にはお化粧にも気を使う方が多く、全体的な装いが洗練されています。

全体として、パリロンシャン競馬場では上品で洗練された服装が求められるため、訪れる際にはフォーマルな服装を心がけると良いと思います。また、競馬場での長時間の滞在を考慮して、日差しの強い場所で観戦する際はサングラスや帽子の携帯もお勧めします。

ロンシャン競馬場内:軽食

競馬場内では軽食も販売されています。昼頃に入場したため、ホットドッグとお酒などを購入しました。

お酒を飲みながら競馬を楽しむことも出来ます。

凱旋門賞2023:スルーセブンシーズ出走

レース直前まで席が埋まってきます。近くに来たフランス人のお爺さんグループから「ジャポン!アレー!!(日本、頑張れ!)」とガッツポーズで応援されました。フランスも日本も頑張ろうぜ!という意味だったと思います。

騎手のコスチュームの紹介のあと、騎馬隊の行進と楽器演奏。会場全員で音楽に合わせて手拍子をして観客の気分が一体となって盛り上がります。いよいよ本番です。

ゲートが開くと場内が歓声に包まれます。いよいよ世界最高峰の決着戦です。10メートルの勾配はスタンドの位置から集団で固まって走っているのがよく見えました。

場内にはフランス語の実況が聴こえます。電光掲示板でも馬の順位や位置取りが表示されています。日本馬【スルーセブンシーズ】はまだ後方の様です。

会場には日本人もあちこちにいます。凱旋門賞は日本でも有名なので見に来られる方は多いのでしょう。目の前で勝つ光景を見たい気持ちもあって日本馬ばかり注目してしまいます。

まだどの馬が来るか、見当もつきません。第四コーナー辺りで日本馬【スルーセブンシーズ】も中盤に上がって良い位置についています。

当日は第一レースから手堅い結果が多く、一番人気や二番人気が順当に結果を残している状態です。正直、人気の高さがそのまま結果に繋がることが多かったので、オッズの威力に驚いていました。

もしかすると、「このレースも一番人気が来るかもしれない。」そんなことを考えているうちに、最後の直線に入りました。会場の歓声が「ワー!!」と大きくなっていきます。

まさか日本馬が来るか!?という興奮から、最後は外側から1番人気のエースインパクトが走ってきます。あっという間に4頭を追い抜き、そのまま駆け抜けゴールしたのでした。

記録は2分25秒50です。レコードは2分24秒49なので、なかなか速いペースでした。

場内は大拍手でした。日本馬は4着という結果。スリーセブンシーズもしっかりと追い上げてきましたが、ゴールまで届かず。しかし事前予想よりも日本馬は好レースをしました。最後の直線は【歴史を目撃してしまうかも】と思ったくらいです。

凱旋門賞2023:エースインパクトが勝利!

表彰式ではフランスの国歌が流れました。2023年の凱旋門賞を制したのは6戦6勝のフランス代表馬【エースインパクト】でした。

着順馬名タイム/着差
1Ace Impact(エースインパクト)2:25.50
2Westover(ウエストオーバー)1 3/4
3Onesto(オネスト)短アタマ
4Through Seven Seas(スルーセブンシーズ)
(日本馬)
1 1/4
5Continuous(コンティニュアス)クビ

凱旋門賞:初めての観戦

パリロンシャン競馬場で行われた凱旋門賞は、地元フランス代表馬「エースインパクト」の優勝でクライマックスを迎えました。この馬はデビュー以来の無敗を守り、6戦目の勝利で会場を沸かせました。フランス国歌が流れて会場が一体化したり、騎馬隊の太鼓と吹奏楽の演奏が生で体感できたことは、初めての観戦で忘れられない経験となりました。

凱旋門賞:優勝トロフィー

特に印象的だったのは、優勝トロフィーです。凱旋門の形を模したこのトロフィーには、馬が凱旋門の上を走っているデザインが施されており、その光景はまさに「凱旋門賞」の名にふさわしい象徴でした。

競馬場からバスを乗り継いで帰宅

日本馬は今回4着となりましたが、その健闘ぶりに驚かされました。いつの日か、凱旋門賞を制覇する日本馬の勝利を見られるでしょうか。

帰りは244番のバスに乗り、パリの街を後にしました。

ロンシャン競馬場の場所

Hippodrome ParisLongchamp(パリロンシャン競馬場)

住所:2 Route des Tribunes, 75016 Paris, France

www.francegalop-live.com/

パリロンシャン競馬場は、パリ市内の西部、ブローニュの森の端に位置しています。この場所は、凱旋門賞などの国際的な競馬イベントの開催地として知られており、世界中から多くの競馬ファンが集まります。

訪れる際は、イベントによって交通量やアクセス方法が変更される可能性があるため、事前に公式ウェブサイトやローカルの交通情報を確認することをお勧めします。

このブログの最新情報はこちら【パリ暮らしあれこれ邁進】

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