2023年3月8日、漫画界から信じがたいニュースが届きました。世界的に著名な漫画家、鳥山明先生が68歳で急性硬膜下血腫のためにこの世を去りました。
この場を借りて、深い悲しみを胸に、鳥山明先生のご冥福を心からお祈りします。同時に、先生の計り知れない業績に最大の敬意を表します。
先生の作品は、世界中で愛され、特にフランスでは日本文化の象徴として、絶大な人気を博しました。日本人ランキングで常に上位に挙げられるほど、フランス人にとっては欠かせない存在でした。
幼い頃から先生の作品に触れて育った私にとって、この喪失は計り知れません。このブログを通して、鳥山明先生の偉大な遺産を称え、彼の創り出した世界がこれからも世代を超えて愛され続けることを願う次第です。
フランスにおける鳥山明作品の影響
ハロウィンの風景
フランスではハロウィンの時期、子供たちが悟空に扮しているのをよく見かけます。公園や街角で、悟空の特徴的な「亀」や「悟」の「袁」のマークが入った道着を着ている小さな子供たちの姿は、見る人々を微笑ませます。
DRAGON BALL Tシャツ
冬場ではTシャツ姿は少なくなりますが、暖かくなると、電車内でさまざまな日本のアニメTシャツを着用している人々が目に付きます。中でも『DRAGON BALL』のTシャツは、何度も目にする機会があります。
ファッションの一翼を担って
フランスのユニクロでは、日本のアニメTシャツが常にラインナップされており、『DRAGON BALL』のTシャツも人気の一つです。他のアニメTシャツもありますが、『ドラゴンボール』はやはり日本文化の象徴のようです。
シャンゼリゼ通りでの発見
2024年1月、シャンゼリゼ通りを歩いていた際、凱旋門近くの店頭で『DRAGON BALL』のTシャツ広告を目にしました。懐かしのキャラクター、例えば幼い悟空やチャオズなどが今でもデザインされているのには驚きました。日本では新しいキャラクターへの関心が高い傾向にあるのに対し、フランスでは古典的なキャラクターへの愛着が根強いようです。
パリ日本文化会館
エッフェル塔から徒歩圏内にあるパリ日本文化会館の入り口にも、悟空の絵が飾られています。この人気アニメキャラクターは、訪れる多くの観光客や地元の人々に親しみやすい存在です。
パリゲームWEEKの魅力
毎年秋に開催されるパリゲームWEEKは、日本のゲームショーに相当するイベントで、5日間にわたり最新のゲーム技術とエンターテイメントが紹介されます。このイベントでは、『ドラゴンクエスト』シリーズの人気が目立ちます。スライムやスライムライダーなど、愛らしいキャラクターのぬいぐるみも販売され、ファンの心を掴んでいます。
※過去記事◇PGW2023.11.1パリゲームウィーク◇ゲームやり放題☆アニメ☆
『ドラゴンクエスト』の世界
『ドラゴンクエスト』に登場する全てのキャラクターは、鳥山明先生によってデザインされたことで知られています。その魅力的なキャラクターデザインは、シリーズを通じてファンを魅了し続けています。
シテ産業科学博物館での『ドラゴンボール』体験
パリにあるシテ産業科学博物館では、『ドラゴンボール』のゲームブースが特に人気を集めています。ここでは、訪れる人々が無料で楽しめる『ドラゴンボール』の格闘ゲームを提供しており、その設置はまるで本物のゲームセンターのようです。アーケードゲーム機での対人戦が可能で、小さな子供から大人まで、幅広い年齢のファンが夢中になってプレイしている様子が見受けられます。
この格闘ゲームには、驚くほど多様なキャラクターが登場し、総数は44人にも及びます。最新の『ドラゴンボール』シリーズからのキャラクターも含まれており、長年のファンであっても新鮮な驚きを体験できる設計となっています。私自身も、初めて目にするキャラクターがいくつかあり、その新鮮さに心を奪われました。
最後に
鳥山明先生の訃報を受け、まだ世に出ていない新作が控えていると聞くと、早すぎる別れが余計に悲しく感じられます。
『ドクタースランプ アラレちゃん』や『ドラゴンボール』は、私の子ども時代を彩った作品です。地元では夏休みになると、毎朝これらのアニメが放送されていたように思います。年を重ねるごとに、これらの作品と共に成長してきました。また、「鳥山明先生の漫画教室」を読み、Gペンを手に取ったことも、私の大切な記憶の一つです。
学生時代に入ると、友人たちと『ドラゴンボール』の話題でいつも盛り上がりました。仙豆の様な物を食べてさらに強くなる真似をしたり、全力を出したい時は界王拳の真似をして皆で走って見たり、どんどん強くなるイメージが出来たのも鳥山明先生の作品に触れていたからだと思います。ドラゴンボールはネタの宝庫です。それらの楽しい時を振り返ると、感謝の気持ちでいっぱいになります。鳥山明先生、本当にありがとうございました。
先生の作品はこれからも世界中の人々に夢や希望を与え続けることでしょう。未来の世代にも愛され、大切にされていくことを心から願っています。