夏のバカンス中、ついに家族でモンサンミッシェルを訪れることになりました。
しかし、運が悪く出発前日、パリからレンタカーで向かっている途中、突然スマホに、「洪水アラート」の表示!
「え?うそでしょ!?」と焦りながらも、すでにホテルは予約済みで、引き返すことはできません。
原因は海域での大雨による増水です。深夜に目的地のホテルへチェックインして、翌朝に空を見上げると、薄い雲が空を覆っています。道路も乾いていて、洪水アラートが出ているような状況が感じられません。「大丈夫そうだね」と家族で会話しながら、そのままモンサンミッシェルへ向かいました。
しかし、現地に到着すると、私たちは水浸しの歩道を歩くことに!念のためにサンダルをもってきたため、子供を連れても安心して建物の中に入ることが出来ました。
今回は、そんな現地での体験を詳しくお伝えします。これからモンサンミッシェルを訪れる予定の方に、少しでも参考になれば幸いです!
モンサンミッシェル修道院:遠くの風景
モンサンミッシェルの駐車場から目的地までは、かなりの距離があります。この時点では、旅の初めの不安は無くなり、穏やかな景色が広がっていました。洪水アラートが出ていたなんて信じられないほど、周辺は乾いていて安心して向かうことができました。雨が去って、かなり時間が経っているためか、海も穏やかで潮もすでに引いているようです。
モンサンミッシェルに近づくと、だんだんと、その存在感が大きくなっていきます。潮が少し残っているものの、洪水アラートの影響はほとんど感じません。わずかに潮が見えるだけで、歩きやすい道が続いていて、ここまで順調に進んでいます。この様子なら、修道院まで問題なくたどり着けそうです。
さらに進むと、海面が少し顔を見せ始め、モンサンミッシェルの周囲の雰囲気が変わり始めます。しかし、人々もスムーズに歩道を進んでいて引き返してくる姿は見えません。この時点で、不安は完全に消えました。
モンサンミッシェル修道院:増水の風景
モンサンミッシェルの近くに来ると、遠くから見た光景と、全く違う光景が拡がっていました。波の音がしっかりと聴こえる程、波があり、海水が歩道を浸しています。このような状況ですが、なんだか特別な体験をしている感覚で気分が高揚してしまいました。誰一人不満を言う人もいなく、この状況を楽しんでいるようでした。
ほとんどの観光客は正面の通路から修道院へと進んでいきますが、右の入り口から入るチャレンジャーもいました。右の入り口は海面が上昇していて、膝まで浸かりながら果敢に中へ入っていく姿が見られました。
左側の入り口は、さらに海面が上昇していたため、歩いて入ることは不可能な状態です。
驚くのは、増水の中でも自転車を持ち込む観光客の多さです。 キャンピングカーでの旅行が盛んなフランスやヨーロッパでは、自転車も旅の重要なパートナーなのかもしれません。
潮が引いた後のモンサンミッシェルの海辺は多くの人が裸足で歩くほど開放的ですが、地面はぬかるんでいたり、滑りやすい場所もあります。また、小石や貝殻があることもあるため、裸足だと足を傷つける可能性があるので注意しましょう。
観光客の持ち物:現地の感想
初めて訪れたモンサンミッシェル修道院で、観光客の持ち物に驚きました。 モンサンミッシェルは宿泊施設もあるため、スーツケースを持って中に入る人、自転車を抱えて移動する人、大型のリュックを背負って移動する人がいます。特に印象的だったのは、足元が海水に浸かっている状態で、スーツケースを持ち上げて進んで行ったり、自転車を抱えながら浸水した歩道を進んでいる人々の姿です。そんな状況でも、みんな旅行を楽しんでいました。
修道院の中に入ると、足を洗うための水道があり、汚れた足をきれいに洗うことができます。私もズボンの裾を上げ、サンダルを履いて増水した歩道を歩きました。入り口を過ぎてから足を洗って靴に履き替え、快適に修道内を見学しました。 裸足で歩いている人も見かけましたが、万が一の怪我を防ぐためにも、サンダルを持参するのが安心です。
モンサンミッシェルを訪れる際は、現地の状況に合わせて準備をしておくと、より快適に過ごすことができます。 ぜひこの情報を参考にして、素敵な旅を楽しんでください!
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