2024年の五輪では、水泳やトライアスロンが行われたセーヌ川の水質が世界中から注目されました。セーヌ川での水泳は不可能と見る世界の声に、パリ市は数々の対策を発表し、何とか競技は開催されましたが、その水質には依然として疑問が持たれています。
しかし、パリにはそれと同じくらい魅力的な水の観光スポット、サンマルタン運河があります。この運河では、セーヌ川とは異なり、一般市民も気軽に水泳を楽しめる区域が設けられており、毎年夏には市民に開放されます。この夏限定で開放されるサンマルタン運河の魅力と、周辺で発見した新たな体験をみなさんに紹介します。
夏の終わりのサンマルタン運河
五輪閉幕後のパリは、夏の熱さから一転して秋のような涼しさに変わりました。8月18日には最高気温が22度まで下がり、一家でサンマルタン運河へと出かけました。運河はセーヌ川とは異なり、流れが穏やかで、家族連れには安心して楽しめる場所です。
訪れた日は、寒さもあってか利用者は少なめでした。小さなお子様連れでは保護者の同伴が必須で、安全に配慮された環境が整っています。水深は大人が潜れるほど深いため、子供が足をつくことは不可能で、特に注意が必要です。
その日の涼しい気温は水遊びをするには少し寒いため、結局家族で水に入ることなく近くの公園で過ごすことにしました。
パリの夏は短く、本格的な暑さを感じる期間は限られています。この日のように、朝から涼しく感じる日も少なくありません。こうした気候が、パリではエアコンなしで過ごすことが多い理由の一つです。
子供が遊べる公園1:Square des Recollets
サンマルタン運河の近くには、子供達が遊べる公園がありました。ここだけしかないような設備があります。
例えば、巨大チェスです。現地の小学生の児童はルールを知っているようです。
もう一つは、「四目並べ。」または「Connect Four(コネクトフォー)」が出来る遊具です。赤と黒に分かれ、縦横斜めに4つ並べると勝ちです。上から落とし、途中で止まらないため、なかなか知恵を使うゲームです。
他にも、ボールを使った 「スマートボール」もありました。小さなボールを転がし、穴の開いた点数の場所に落とし、点数を競うゲームです。他にも公園内にはシーソーやブランコなど、いろいろな遊具があり、小さなお子様連れの家族でも楽しめる場所です。
子供が遊べる公園2:ヴィルマン – マザ・ジナ・アミニ庭園
この広々とした公園では、さまざまな年齢層の子供たちが遊ぶことができます。特に大きな遊具が設置されているエリアは、小学生に人気です。
別のエリアでは1歳からの幼児向けの遊具も充実しています。
公園には多くのベンチがあり、保護者が座って子供を見守ることができるため、家族連れには理想的な場所です。また、卓球台も設置されていて、休日には多くの家族で賑わっていました。
まとめ
サンマルタン運河周辺は休日にリラックスを楽しむパリジャンやパリジェンヌで賑わい、落ち着いた雰囲気の中、家族連れに人気の公園が点在しています。水泳は9月上旬まで安全に楽しめますが、水泳以外にも運河沿いでの散歩やピクニックがおすすめです。
2024年の夏のオリンピックでフランスは、金メダル16個を獲得し、金メダル数で世界5位に位置しました。また、総メダル数は64個に達し、これにより世界3位という顕著な成績を達成しました。これらの成果は、幼少期からのライフスタイルが運動能力の発展に密接に関わっていることを示しています。
パリの公園は、徒歩でアクセス可能な場所に広がっており、開放的で見晴らしの良い環境が整っています。多彩な遊具とベンチが設置されているため、全ての年齢層の人々がストレスなく過ごせます。このようにパリの都市設計は、すべての世代にとって心地よい空間を提供し、遊び場だけではなく、インスピレーションを得る場となって、市民の満足度を高めています。
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