フランスは多様な文化や地域ごとの個性が魅力ですが、学校の休暇制度にもその特色が表れています。フランスの学校休暇は全国一律ではなく、国内を3つのゾーンに分け、さらにコルシカ島や海外県などの特別な地域を含めて、それぞれ異なるスケジュールが設定 されています。これは、旅行シーズンの混雑を避けたり、各地域の観光業を活性化したりする目的のほか、気候に合わせた休暇を取れるようにするため です。

フランスの学校休暇、地域ごとにどう違う?
フランス本土は3つのゾーンに分類され、コルシカ島や海外県は別の特別地域として扱われています。
ゾーンA
ブザンソン、ボルドー、クレルモンフェラン、ディジョン、グルノーブル、リモージュ、リヨン、ポワティエなど。
ゾーンB
エクス・マルセイユ、アミアン、リール、ナンシー・メス、ナント、ニース、ノルマンディー、オルレアン・トゥール、ランス、レンヌ、ストラスブールなど
ゾーンC
クレテイユ、モンペリエ、パリ、トゥールーズ、ベルサイユ
Corse(コルシカ島やフランスの海外県)
コルシカ島、グアドループ、ガイアナ、マルティニーク、マヨットおよびレユニオン

このように、フランスでは地域ごとに異なる休暇スケジュールが設定されています。これは家族の計画にも大きな影響を与えています。詳細なスケジュールや最新の情報については、フランス政府の公式ウェブサイトをご覧ください。詳細はこちら(フランス政府)からアクセスできます。
春期休暇
・ゾーンA:2025年4月19日(土)授業終了 2025年5月5日(月)授業再開
・ゾーンB:2025年4月5日(土)授業終了 2025年4月22日(火)授業再開
・ゾーンC:2025年4月12日(土)授業終了 2025年4月28日(月)授業再開
夏季休暇・ABC共通
- 2025年7月5日(土)授業終了
2025-2026年度:フランスの学校休暇日程
新学期・ABC共通
- 教員は2025年8月29日(金)授業準備日
- 生徒は2025年9月1日(月)授業再開
フランスの学年は9月に始まり、翌年8月末までとなっています。そのため、9月生まれの子どもが学年の最年長、8月生まれが最少になります。幼稚園(Maternelle)の場合、日本では4月に入園する月齢の子ども(3月・4月生まれ)でも、フランスでは9月の入園時期を待ちます。また、11月生まれの子どもでも、誕生日を迎える前の9月に入園します。
※入園の条件として、おむつが取れていることが求められます。
諸聖人の休暇(Vacances de la Toussaint)・ABC共通(秋季休暇)
- 2025年10月18日(土)授業終了
- 2025年11月3日(月)授業再開
フランスの秋は天気が変わりやすく、10月から11月にかけて雨の日が増える傾向があります。そのため、旅行計画を立てる際には、天気に左右されにくい美術館やカフェ巡りを選ぶのがおすすめです。この時期は、フランスを離れてヨーロッパ各地へ旅行に家族も多く見られます。
クリスマス休暇(Vacances de Noël)
- 2025年は12月20日(土)授業
- 2026年1月5日(月)再開
※ クリスマスシーズンには、フランス各地でクリスマスマーケットが開かれます。パリではチュイルリー公園のマーケットが有名ですが、アルザス地方のストラスブールやコルマール、またリヨンやアヌシーなどでも、美しいマーケットが楽しめます。
フランスの祝日に関して:在日フランス大使館をご覧ください。
2024-2025年度:フランスの学校休暇日程
秋季休暇・ABC共通
2024年10月19日(土)授業終了
2024年11月4日(月)授業再開
祝日
2024年11月1日 諸聖人の祝日
2024年11月11日 休戦記念日
クリスマス休暇・ABC共通
2024年12月21日(土)授業終了
2025年1月6日(月)授業再開
休日
2024年12月25日 クリスマス
冬季休暇
・ゾーンA:2025年2月22日(土)授業終了 2025年3月10日(月)授業再開
・ゾーンB:2025年2月8日(土)授業終了 2025年2月24日(月)授業再開
・ゾーンC:2025年2月15日(土)授業終了 2025年3月3日(月)授業再開
家庭でのバカンスの過ごし方
フランスでの生活の中で、バカンスの過ごし方についてさまざまな方法を試してみました。その中から、実際に役立つアイデアをいくつかご紹介します。
地域の学童保育(ソントル)を活用する
現地の幼稚園や小学校に通わせることで、子どもたちにさまざまな体験をさせることができます。未就学児の場合は、おむつが取れていることが入園の条件です。
スポーツアクティビティに参加する
パリ市の公式サイトからアクセスし、無料または有料のスポーツプログラムに申し込めます。バカンス期間中は、地域の体育館や公園で開催されるイベントもあります。
家族旅行を楽しむ
バカンスは、家族全員で遠出をする絶好の機会。普段行けない場所へ特別なお出かけを計画するのもおすすめです。フランスでは、「バカンスを楽しむために仕事をする」という考え方が一般的です。
実家に帰省する
バカンス中は閉まるお店も多いため、祖父母や親戚が住む実家に帰省し、家族と過ごすのもひとつの選択肢です。長期休みを活かして、普段なかなか会えない家族との時間を大切にできます。
祖父母のサポートを受ける
実家に帰省するだけでなく、祖父母を迎え入れて一緒に休暇を楽しむのも良い方法です。孫と過ごす時間を喜んでくれることも多く、親にとっても助かる場面があります。
テレワークを活用する
バカンス中でも仕事が完全に休みとは限りません。テレワークを取り入れることで、仕事と育児を両立しながら、子どもとの時間も確保できます。
ベビーシッターを利用する
信頼できるベビーシッターサービスを活用するのも一案です。必要なときにサポートをお願いすることで、親の負担を減らせます。フランスのシッターは、子どもの世話をするだけでなく、現地の生活に関する情報を提供してくれることもあります。
特に、パリのゾーンCに住む我が家では、未就学児を含め家族全員の春休みのスケジュールを合わせるのが難しいです。我が家が利用している日系保育施設は4月第2週まで休暇ですが、現地校やインターナショナルスクールの春休みは4月6日からスタートするため、日程がずれています。このように、家族全員の予定を調整するのはなかなか大変ですが、それぞれの休みに合わせた過ごし方を工夫しながら乗り切っています。


フランスと日本の保育料システムの違い
私たちが選んだパリの私立保育施設では、休暇期間中であっても、保育料は毎月一定額が請求 されます。一方で、フランスの公立保育園は、国の補助金によって保護者の負担が大幅に軽減され、場合によっては実質無料になることもあります。
私立の施設では、これらの補助金が適用されないため、保護者が費用の全額を負担する必要がある のが大きな違いです。このシステムは、日本のように日割り計算が一般的ではないため、フランスで生活する上での大きな特徴の一つ だと感じます。
特に8月は、多くの保育施設が夏休みで閉鎖されるため、7月の長期休暇を前に、保育施設を変更したり、退園を選択する家庭も少なくありません。意外に思われるかもしれませんが、8月は閉館中であっても、保育料が半額または全額請求されるのが一般的 です。
フランスではバカンスが豊富で、休日も多く、日本とは生活リズムが大きく異なります。この違いを知ることで、日本とフランスの文化の違いを実感する機会にもなっています。

まとめ
フランスの教育や保育のシステムは、地域や施設によって大きく異なります。私たちがパリで体験している日系保育施設は、公立のシステムとは異なり、特に保育料の面で日本とは大きな違いがあります。
それでも、こうした違いがあるからこそ、地域の支援制度を探したり、新たな選択肢を見つけたりするきっかけにもなります。フランスでは共働き家庭への理解が深く、子どもたちと質の高い時間を過ごしやすい環境が整っているのも特徴です。
この記事が、フランスで新生活を始めるご家族にとって少しでも役立つ情報となり、新しい環境でのサポートになれば嬉しいです。