パリメトロ6号線のPassy駅とBir-Hakeim 駅を結ぶPont de Bir Hakeim(橋)は、セーヌ川とエッフェル塔が見える絶好の観光スポットです。その観光スポットで、世界で問題視されている迷惑系の若者の動画配信者が屋根に上って電車から撮影をしている光景をパリで偶然目撃してしまいました。
秋季休暇中に発生⁉ 迷惑行為の背景
10月下旬はフランス全土で秋季休暇に入ります。
2024年の秋季休暇はこのようになっています。
2024年10月19日(土)授業終了
2024年11月4日(月)授業再開
2週間の休みに入りますが、秋は曇り空が多く、写真撮影をするのは、不向きな日が多いです。しかし、当日は曇り空ではなく、午後は日差しが差し込む天気の良い日でした。
彼らがこの日を選んだ理由として、天候が良好だったことが大きいと推測されます。秋の曇り空が多い日々の中で、珍しく晴天に恵まれたこのタイミングは、撮影に最適だったのでしょう。
詳しい学校休暇日程については、こちらのページをご覧ください(リンク先へ)
フランスでも違法行為
ヨーロッパの多くの国では、10月中旬から下旬にかけて休暇期間があります。今回の動画配信者が海外から訪れていた可能性も考えられますが、フランス国内の学生であった可能性も否定できません。
電車の上に乗って撮影を行う「迷惑系動画」は世界的に問題視されていますが、フランスでももちろん違法です。特に今回は、橋の上を走る電車を選んでおり、もし転落すれば命に関わる大事故に繋がる危険性がありました。
また、駅構内に入る際も、頭がぶつかりそうな低い場所で身をかがめて侵入しており、危険な行動が続いていました。
このような公共の安全を脅かす行為はフランスでも厳しく罰せられます。電車の屋根に乗る行為は、自分自身の命を危険に晒すだけでなく、他の乗客や運行に関わる人々にも重大な危険を及ぼすため、重い罰則が科されることがあります。
フランスでは、この種の違法行為は厳しく取り締まられており、違反者には厳しい処罰が下されることがあります。
状況説明
私がBir-Hakeim駅のホームで、Passy方面に向かう電車を待っていると、反対側の電車を撮影している若者がいました。Dupleix駅方面から電車が来るはずなので、『わざわざ反対側の電車が来るのを待って撮影しているなんて、少し珍しい光景だな』と思いました。
そして、その若者が撮影していたPassy方面からやってきた電車が駅構内に入ってくると、なんと電車の屋根の上に別の若者が乗っていました。最初は、『何か特殊な作業でもしている人なのか?』それとも『危険箇所を点検している人なのか?』と戸惑いましたが、屋根に乗っていた若者がカメラらしきものを持ち、カジュアルな服装だったので、動画配信者だとわかりました。
駅に着くと、動画配信者は電車の屋根からすぐに降り、撮影していた若者も電話をしながらそのままホームから去っていきました。一部の目撃者は、違法配信者の写真を撮っていたようです。私もカメラを構えましたが、タイミングが少し遅く、動画配信者が降りた後でした。証拠を撮ろうとしましたが、タイミングが遅く、結局撮影には間に合いませんでした。非常に残念でした。
この出来事を通して感じたこと
このような危険な行為は、命に関わる非常に重大なリスクを伴います。観光地では、安全を最優先にし、ルールを守って行動することが基本です。 今回の出来事は、悪ふざけや軽率な行動が特に問題ですが、日常や観光の場面でセキュリティ面や管理体制など、多大な影響を与える可能性があり、深く考えさせられる光景でした。
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