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パリの理髪店へ初めて行ったんですが、翻訳アプリで助かりました。

秋のパリは綺麗で歩いているだけで良い気分になれます。
目次

髪型

 パリに来てから、ずっと気になっていたことがあります。

 それは

 私の髪型です。

 ずっと一人で鏡を見ながら、定期的に切っていたのですが

 どうしても、後ろ部分が気になってしまうのです。

 さすがに、妻から「何か後ろが変だよ。」と言われてしまったので

 ちゃんとしたお店で切ってもらうしかありません。

 パリの理髪店を探すことになりました。

理髪店選び

 しかし、どれも同じように見えます。

 そんなに長く考えることも無く

 結局

 家から一番近い場所に決めてしまいました。

 もし失敗してもすぐに家に戻れます。

 ただし、フランス人と入店から退店まで話す必要があります。

翻訳アプリ

 こんな時は翻訳アプリというものがあります。便利な世の中です。

 これを使って、勇気を持って入店です。

 フランスは母国語がもちろんフランス語です。

 ですから英語が通用しない人もそれなりに多いので、フランス語で説明をしないと通じない時があります。

 その時、【最終奥義の翻訳アプリを使おう】という作戦です。

 もちろん、私はフランス語を話せません。

 身振り手振り、ニュアンス、表情などで判断しながら

 そして翻訳アプリも使いながら、今回は最初から最後まで、トラブルなく終えることが出来ました。

日本語で話した時、日本語の元の文章がしっかりと文字になっているか、確認してから相手に見せることも大事です。そうしないと、とんでもない誤訳をする場合があります。

パリの理髪店

 初めてのパリの理髪店です。入り口には日本と同じように赤白青のシンボルマークがあり、常に回っています。フランスも同じというだけでいきなりびっくりしました。

 入店時からTシャツに入れ墨をした男性達に出迎えられます。もう最初から翻訳アプリの出番です。【日本語からフランス語】へ変換します。

 「今日カットしてもらえますか?」と尋ねると「もちろん!」と返ってきます。予約をしないまま入ることが出来ました。

 ある程度ジェスチャーや雰囲気で翻訳ソフトを使わない場面にも遭遇します。その時点でいちいち翻訳アプリを使わなくてもいいんだなと感じました。

 「すぐできるよ」と案内されて、奥に進みます。店内に3人の男性がいて、みんなで雑談しています。

 お客さんかと思っていた人も全員店員だったようです。待合のソファーで皆が雑談中で、お客さんと店員さんの区別がつきません。日本ではありえない光景でした。

 お客さんの散髪チェアは2つでそのまま散髪の椅子に座りました。「どうしたい?」と聞いてきます。私の頭の後ろは自身が切った【下手なハサミ使いのせい】で髪型が段差になっています。

注文

 まずは「後ろを短く切ってください。」と注文しました。「わかった。」と返ってきます。「準備はいいかい?」と聞かれて、「OK!」と答えました。(フランスなので「Oui(ウィ)」でしたね)

 いよいよ始まりです。入れ墨の店員さんがバリカンを手にして、ブイーンという音が店内に響き渡ります。店内はテンポの良い音楽が流れています。まるで「どんどん切っちゃえ!」という雰囲気に感じました。

 「バリバリバリ」とバリカンの音が響き渡ります。思いのほか最初から結構な量を切ってしまうのでした。

 「オォー!」と心の中で叫んでしまうほど、短くしていきます。

 既に横はバリカンで刈り上げ状態です。横というより、かなり頭の上の方までいっちゃっています。

 日本ではハサミで切っていたのですが、異国の地でいちいち細かい注文を出すのも面倒臭くなってきたので、「じゃあ、それでいいや。」という心理状態です。

 やがて「こんなに切ったら、全体的にどうなっちゃうんだろう。」という僅かな不安がよぎります。

 「後ろも切るけど準備はいいかい?」と聞かれます。「OK!」と答えます。入れ墨の店員さんが早速バリカンで後ろを刈り始めました。日本では長いこと美容院で切っていたこともあり、ハサミ以外で切ることに慣れていないので内心ドキドキしました。

 テンポの良い音楽が流れていて、それに合わせるかの様に軽快に私の後ろ髪がバリカンで刈られていきます。

 途中、「あまり短くしすぎないで」と翻訳アプリを使って静止する事態にもなりました。

 すると店員さんはバリカンをやめて、ハサミに持ち替えます。そして「チョキチョキ!チョキチョキ!」とリズミカルに髪を切っていきます。店内の音楽はずっとテンポの良い音楽です。

「後ろのラインはそろえるかい?」と聞かれました。襟足をそろえるか、そろえないか、という質問だと思います。ここは「そろえない」と答えます。

 もしもそろえてしまったら、変な髪型になる気がしていました。

 翻訳アプリのおかげで、難を乗り切りました。

コミュニケーション

 最初店員さんが「後ろを切るかい?」と聞いてきたように感じたので、「切ってもいいよ。」とジェスチャーをしたのですが、店員さんが「?」という顔をしたので、翻訳アプリを投入したのでした。

 「後ろを切ってもいいかい?」ではなく「襟足をそろえるかい?」だったのですね。

ラインをそろえる、そろえないは私にとっては大事な選択です。

 最後に頭の上部です。どのくらい切るか聞かれます。

「ちょっとだけ切って」と人差し指と親指を使って具体的な長さをジェスチャーで注文すると「OK!」と返って来たのでそのまま続行です。

 一瞬、伝わったかな?という不安がよぎります。

【このくらいの長さにして】という風にとらえられるのと【このくらい切って】は意味が全然違います。

 注意深く店員さんのハサミに視線を向けているので、もしも切りすぎてしまった場合は翻訳アプリの出番です。

 店員さんが私の髪を前に垂らし「このくらい切る?」と聞いてきます。ちょうどいい長さを見つけて「OK!」と答えます。(フランスなので「Oui(ウィ)」なのですが、咄嗟にオッケーと言ってしまいます)これでバッチリ意見があったはずです。

 「多少失敗したってしょうがない、フランスを楽しもう!」と心がすでに切り替わっています。

 店内のテンポの良い音楽のせいでしょうか。ある程度は許容している心理状態です。

 店員さんがリズミカルにハサミを使います。

 ドキドキした散髪でしたが、気づけばすっきりした短髪が出来上がっていました。

染料

 30分で終わり、お客さんもいなかったので、「今日染める時間はありますか?」と聞いてみました。

 「ごめん、染料がないんだ」と返ってきます。

 …まさか染料がない。

 店内の料金表には1時間コースが入っています。染めるのに1時間で40ユーロ(6400円くらい)です。

 でも染料がないなら仕方がありません。

 「シャンプーはするかい?」と聞かれましたが、今回は「ノン(いいえ)」と答えました。

 自宅からかなり近いので、シャンプーをする必要が特に無かったからです。でも機会があれば床屋さんのシャンプー体験もしてもいいかな。と思いました。 

クレジットカード

 カットのみの金額は30ユーロ(約4800円)でした。日本より若干お高めです。クレジットカード払いをすると、「カッコいいね!」とカードデザインを誉められましたが、そのカードは使えませんでした。他のクレジットカードで払いました。

 海外では使えるクレジットカードにも種類があって、全部のクレジットカードが全部のお店で使えるとは限りません。海外旅行をする場合は何種類かのクレジットカードを持つことをお勧めします。決済が出来ないと大変なことになります。

 新しい髪型になり、普通に街を歩いていても違和感はありません。日本で黒く染めた毛先が切られ、グレイヘアになっています。白髪はパリでは恥ずかしくないことと考えられているようです。ジョージ・クルーニーのような髪型になってくれました。

感想

 もしも、パリで床屋に行かれる方、語学に自信が無い方は、是非翻訳アプリを使ってみてください。
 

 ・翻訳アプリはフランスの床屋さんでしっかりと役に立ちます。
 ・クレジットカードは複数持っていないと、お店によっては対応していない場合があります。
 ・日本人に対してもフランスの方はとても親切です。心配する必要はありません。

以上です。是非、参考になさってください。

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